どうぶつの森、最初の衝撃！

今回の「どうぶつの森」は、
自分（プレイヤーキャラ）が村長さんなんですね。

勝手に担がれて、村長になるみたいな流れですが、
それも、まあ、ファンシーな絵柄のゲームの中の話、
と思って、深く考えずに、まあ、そういうことですか、
と思って遊んでいました。

もともと「どうぶつの森」は、シュールな設定と妙に現実感のある話と、
その両方の間にかなり幅がある（ことが許容される）、
不思議なゲームです。

というか、その設定の妙が、このゲームの魅力だとも思います。

なんたって、自分だけが「人間」で、他の住民は全員「どうぶつ」っていう
世界は、相当ワイルドかつ、ファンタジーに満ちた世界だ。

まあ、だから、なんとなく、ほんわりと許せてしまうようなフリをしていながら、
いろんなところに、そうじゃない要素が忍ばせてある。
そこが好きだったりする。

今回も、遊び始めて、数日が経って、夜中には南の島に行って、
魚や虫を採集して、というパターンがなじんできて、
いつもの通り、借金をどんどん返して、なんとなく、この「村の生活」が
軌道に乗ってきたかな、という感じがしてきた、そんな頃。

ちょっとした事件（自分にとって）が起きました。


下の息子（俺の南の島に遊びに来るなり、ヤシの木を切り倒していた、
伝説の木こり男だ！ｗ）が、
朝、俺のベッドにやってきて、「パパの3DS貸して…」なんて言って、
勝手にたぶん「引ク押ス」を遊んでいたのではないかと思うのですが、
（弟くんは、なぜか「引ク押ス」が好きなのです）
朝、出社するときに3DSを持って、電車に乗って、
さあ「どうぶつの森」のローン返済を進めなくては…
と起動したところ…

出てきました。

リセットさんが！！

あ、そうか、セーブしないで弟くんがソフトを終了させちゃったからだ。

と、ピンときました。

まあ、それはいいんです。

いや、むしろ、あ、今回はまだ会ってなかった！！
懐かしい！！　

そうだった。
忘れていたよ、リセットさん！！

昔は、リセットさんに会いたいがために、何度もリセットしたものだったし。
（←それは本末転倒だから！！）


ところが、自分が驚いたのはその後でした。

リセットさんの口から、
「リセット監視センターが
事業仕分けでなくなった！」
との衝撃的な告白が…。

え！？

なんと、あの、リセット監視センターが！！

このシリーズの名物キャラクターとも言える、
リセットさん。

それは、ゲームだけど「リセットをしないで遊んでみてくれ」
ということを、いかに伝えるか、苦心した揚句に生み出された
キャラなのではないか？　と思えるのですが
（ただの遊び心かもしれません）、

その、名物キャラが、いや名物キャラが働く職場が、
事業仕分によって廃止されて、「なくなる」なんてことが
ありえるのか…！？

リセットさんが、いままで守ってきたことは？

ゲームとして大事なことをちゃんと遊ぼうや、といいつつ、
リセットしちゃった人だって、もしかしたら不意に、不可抗力的に
してしまったかもしれず、そんな可能性をも受け止めて、
じゃあ、今回は見逃すけど、次はあかんで、みたいな、
このゲームの度量の広さ、懐の広さ、をも見事に表現していた、
あのリセットさんが、失職するなんて！！


…。

でも、仕事上での大事なこととか、人情とか、
大事なこととか、時代とともにどんどん変わってるで～。

みたいな…。

お、お、おそるべし、任天堂。

これは、ゲーム史上に残る、一大事件だと、自分は思いました。


40歳を過ぎで、20代、30代の時とは違う、いまの自分の姿にも
見事に重なるのです。

そして、今の時代にも。

民主党の政治にも。

ある意味で、「ドラクエ１」の時の衝撃にも、勝るとも劣らないというか。

びっくりしましたよ。


そして、そのあと、気づきました。

自分が「村長」ということは、もしかしたら、
愛すべきリセットさんを失職に追いやった、
その事業仕分けを行う側の、
「政治」の側の人間なのか！？　と…。

そういうことも含めての、設定なのか！？　と…。

ど、ど、どうなるんだ！？　 俺とリセットさんは！？

おそるべし、任天堂…。
そして「どうぶつの森」…。


そうか、今回は「行政」のゲームでもあるんだよな…。
（タイムリーといえばタイムリー！）
これは、ぜんぜんスローライフなんかじゃないぞ。

それを、こんな形で出してくるところが、
1000年の都、京都の文化なのかもしれませんね…。

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